2020年1月23日

全国粗鋼、10年ぶり1億トン割れ

 日本鉄鋼連盟が23日発表した2019年の全国粗鋼生産量は前年比4・8%減の9928万トンとなり、5年連続で減少するとともに米リーマン・ショック後の09年(8753万トン)以来、10年ぶりの1億トン割れとなった。米中貿易摩擦、中国景気後退などの影響で日本国内の産業機械、自動車部品など間接輸出向けの鋼材需要が減少。世界の鉄鋼需要が停滞する中、ロシアやインドの鋼材輸出増で国際市況が低迷し、輸出環境も悪化。製造業の設備投資計画見直し、増税後の消費マインド低下、台風など自然災害による鉄鋼需給両面への影響なども重なった。12月単月の粗鋼生産量は前年同月比8・0%減の778万トンで6カ月連続減となり、日産量は前月比2・4%減の25万1000トンと年間9200万トンペースに落ち込んだ。

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