2019年7月26日

OSA形鋼部会、H・一般形2000円下げ

大阪鉄鋼流通協会(OSA)の形鋼部会(部会長=森下芳信・ダイサン取締役本社営業本部長)が24日にまとめた地区の鋼材販売状況によると、6月はG20サミット開催の影響で売り上げが減少したが、7月は6月を上回る見込み。在庫は減少してきており、秋需要に期待している。

市況は前回比でH形鋼、等辺山形鋼、溝形鋼が2000円の値下がりと認識。他の品種は据え置きとなった。受注量は増えてきている。原料となる鉄スクラップ価格は下げ止まりつつあり、東京製鉄は8月契約分の販売価格を全品種で据え置いた。他の電炉メーカーは黒鉛電極などの副資材価格や輸送コストの高止まりにより、各社とも販売価格を据え置いている。高炉メーカーは輸送費用や耐火物など副資材価格の高止まりや、原料炭や鉄鉱石価格の上昇により、コストアップ分の価格転嫁を進めたい考え。メーカーは販売姿勢が強いままで、価格維持の姿勢を崩していない。採算が厳しくなっており、今後は価格を戻すことも検討している。

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