関東地区鉄スクラップ市況は湾岸価格が続落し、一部メーカーも買値を引き下げるなど、地区マーケットでは調整局面に入ったとの見方が出ている。
今週に入り、地区主要埠頭の湾岸価格(H2)はFASトン当たり500円前後続落し、中心値が23日時点で同3万5000―3万5500円前後にシフトした。9月中旬以来約1カ月ぶりの水準。
日本産鉄スクラップの輸出環境で先行き不透明感が強く、西送り内航船の需要も一服。湾岸価格は先週で同500円反落していたが、湾岸商社やシッパーは集荷を意欲が減退しており、今週入り後に続落するに至っている。