2018年8月16日

国際鉄鋼貿易市場、保護主義強まる

 国際的な鉄鋼貿易市場は米国の輸入制限発動など保護主義的な動きが目立ってきた。業界関係者によると、中国が過剰能力を削減し、輸出を減らしたこともあり、2017年は鋼材で新規のアンチダンピング(AD)調査が半減していたが、18年は16年以前に戻す勢いで推移している。日本勢が主な向け先とする東南アジアで高級鋼を主体とする日本を他国とは区別する動きも見られ、通商摩擦が激化するなかで、現地材と競合しない日本製に理解を求める活動も、より必要になりそうだ。

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