2018年4月4日

中国 鉄スクラップ 循環本格化へ電炉普及急ぐ

 中国で電炉鋼の増加による鉄スクラップの循環が本格化しそうだ。2014年に1億トン弱生産されていた違法鋼材「地条鋼」を17年に撲滅した結果、余剰となった鉄スクラップの消費が課題に浮上。中央政府は電炉普及を促し、既存高炉の廃棄と合わせて同等能力の電炉導入を認めるなどインセンティブを働かせる。CO2排出削減や資源循環の構築とともに鉄鉱石の輸入量削減と価格低下にもつなげ、鉄鋼業の競争力を引き上げるのが政府の狙いだ。

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