2018年3月7日
神戸製鋼 ■会見要旨 組織体制企業風土 抜本的改革進める
約半年を振り返り、改めて私の思いをお伝えしたい。当社グループによる品質自主点検や外部調査委員会による調査の結果、明らかになった不適切行為に関わる事実関係は当社が過去、複数のコンプライアンス事案を起こしてきたことを考えると、当社はコンプラインアンス体制のみならず組織風土や役員、社員の意識などに根深い問題を抱えている。当社の品質保証にかかわるマネジメントや業務プロセスにおける課題はもちろんのこと、品質問題を越えたカバナンス全般を含むより根本的な改革に取り組む必要性が明らかになった。また、取締役会のあり方、事業部門制のあり方、人材配置・育成や経営計画策定のあり方等、今後、さらに検討を深めていくべき課題と認識している。
今後も最優先事項として安全性の検証に取り組むとともに、再発防止策で述べた諸施策を経営トップが先頭に立ち、神戸製鋼グループの全社員で真摯にかつ愚直に実行していくことを通じて、組織体制、企業風土の抜本的改革を進める所存だ。
約半年間の調査過程で、お客様をはじめとする関係者の皆さまには安全性の検証などにおいて多大なご協力をいただくとともに、大変貴重なアドバイスやご意見等もいただいたこと、改めて御礼申し上げたい。神戸製鋼は創業から112年あまり、お客様、お取引先様、株主様その他多数の関係者の皆さまからの「信頼」を大切にして事業を営んできた。その「信頼」を失ったことは痛恨の極みだ。今回の品質問題に対する当社の責任を果たし、再び信頼をしていただける会社に生まれ変わるために、私どもはものづくりの原点に立ち返り、確かな品質こそが「信頼」の核心であることを改めて心に刻み、不退転の決意を持って再発防止に努めていく。
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