2018年2月5日

鉄スクラップ、市況4カ月ぶり反落 国内外で価格かい離

国内鉄スクラップ市況が昨年10月以来、約4カ月ぶりに反落した。韓国向けを中心とした輸出市況が軟化し、先週2日入荷分から東京製鉄が全5拠点で鉄スクラップ購入価格を一律トン500円引き下げるなど、「国内外価格がかい離している」(商社)ことが下落につながった。各地区では東鉄に追随する形で電炉メーカー各社の買値引き下げが一斉に広がっているものの、市場に影響の大きい中国で鋼材や鉄スクラップ市況が反発したことなどから「先行き不透明ながら、短期的な下落トレンドにとどまる可能性がある」(ヤード筋)との声も聞かれる。

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