2017年10月23日
全国粗鋼生産、4―9月5203万トンに減 転炉鋼伸び悩む、電炉鋼は9%増
日本鉄鋼連盟が20日発表した2017年度上半期(4―9月)の全国粗鋼生産量は、前年同期比1・0%減の5203万トンだった。高炉メーカーが生産する転炉鋼が3・7%減の3950万トン、電炉鋼は8・7%増の1254万トン。需要は回復局面に入ったが、高炉メーカーの定期修理や設備の一部不調によって転炉鋼生産は伸び悩んだ。一方、自動車向けなどで好調な特殊鋼需要が電炉鋼生産を押し上げた。9月単月の全国粗鋼は前年同月比2・0%増の862万トンで5カ月ぶりに増加し、日産量も28万7400トンで前月比2・1%増。製造業に続いて建設分野の需要回復も本格化しており、下半期の生産は増加する見通しだ。
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