2017年8月18日

三井造船、燃えるごみ焼却残さから機能性材料を製造

原料の溶融スラグ(左)と合成した高比表面積シリカ
 三井造船(田中孝雄社長)と産業技術総合研究所(中鉢良治理事長)触媒化学融合研究センターは共同で都市ごみ清掃工場から排出される溶融スラグを原料に高比表面積シリカを製造する技術を開発した。溶融スラグを特定の条件下で酸性の溶液を用いて化学的に処理、純度93―98%を超えるシリカを容易に得られる。窒素ガス吸着測定では算出した比表面積は約600平方メートル/グラムで、高比表面積材料として市販される合成シリカ材料と同等以上の値を示したという。高比表面積シリカは各種吸着剤、タイヤや合成ゴム等の添加剤、触媒担体、化粧品、歯磨き粉の研磨剤など様々な用途展開が期待できる。

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