2017年7月13日
鉄スクラップ、国内市況が上昇局面 需要減も輸出高受け
国内鉄スクラップ市況が上昇局面を迎えている。国内では電炉メーカー各社が定期炉休などを計画する夏期減産期に入り、鉄スクラップ需要が落ち込んでいるものの、国際市況が堅調に推移する中、アジア市場で競合する米国鉄スクラップ価格が上昇したことに加えて、為替が対ドルで円安に振れるなど日本からの輸出環境が好転。今週11日の関東テンダーで平均落札価格がFASトン当たり2万8035円(H2)と国内価格を大きく上回ったこともあり、12日から東京製鉄が全拠点で鉄スクラップ購入価格を500―1000円引き上げるなど、輸出市況が国内相場を押し上げた。
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