2017年7月12日

鉄スクラップ関東輸出価格、2510円高の2万8035円

 関東鉄源協同組合(理事長=山下雄平・ヤマシタ社長)は11日、鉄スクラップ輸出入札(7月契約、船積み期限8月31日)を実施し、平均落札価格(H2)はFASトン2万8035円となった。前回(6月9日実施)に比べて2510円高で、2カ月連続の上昇。数量は合計2万トン。本年入り後、3月契約の同3万1168円に次ぐ、2番目の高値。今回は上伸基調にある海外輸出市況と円安の為替動向を背景とし、また中国産鉄スクラップ輸出が停止し、市場から不安要素が消えつつあることも高値応札につながったとみられる。落札価格は11日時点の関東地区メーカー炉前購入価格(H2、トン2万6000―2万6500円前後)、湾岸価格(H2、FASトン2万6000―2万6500円前後)を上回り、「湾岸価格がさらに上昇する可能性がある」(シッパー)とみる向きがあるが、地区電炉メーカーは7月中旬以降で夏季炉休に入る動きもあり、先行きの見通しは不透明感が漂っている。

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