2017年7月4日

CC業界、加工賃是正に追い風

小口の手間が適正に反映されていない薄板の加工賃
 総合電機大手の系列コイルセンター(CC)がこのほど、協力工場向けの薄板販売価格について、ロットやサイズによって細かく定めたエキストラ体系の運用を開始したことがわかった。実質的な加工賃引き上げとなる。エキストラは加工にかかる手間やコストが考慮され、小ロット・小サイズなどの条件が重なれば、トン換算で6万円を超える。CCの加工賃を巡っては、過去に幾度となく是正への取り組みが行われてきたが、その都度、需要家側に押し返されてきた。今回、大口需要家の直系CCから、鋼材価格ではなく、加工賃の引き上げが行われたことで、CC業界ではこれを追い風として、追随する動きが広がりそうだ。

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