2017年5月8日
高炉4社粗鋼、16年度1%増8157万トン 市場環境改善も伸び悩む
新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所、日新製鋼の高炉メーカー4社の2016年度の粗鋼生産量(単独ベース)は前年度比1・0%増の8157万トンだった。国内鉄鋼需要が緩やかに回復し、鋼材在庫調整も進展するなど、後半にかけて市場環境は改善したが、設備トラブルや高炉改修工事、設備能力不足などで伸び悩んだ。本年度は世界経済が概ね堅調に推移する見通しで、国内では東京五輪関連の建設需要も本格化する。各社はコークス炉更新など一貫生産のボトルネック解消とコスト競争力強化を急いでおり、安定操業が維持されれば高炉メーカーの生産は回復する。
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