2016年12月2日

KSサミットスチール、薄板5000円追加値上げ 採算確保へ不退転 CCでは初表明

 神戸製鋼所―住友商事系の大手コイルセンター、KSサミットスチール(本社=東京都江東区、隅田進社長)は11月帳端明けの21日から、販売業者向けの酸洗鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板の販売価格をトン当たり5000円引き上げた。すでに数千円の値上げを完了しており、今回は追加値上げとなる。原料炭の高止まりや鉄鋼原料の値上がりで、高炉メーカーによる”再々値上げ”が現実味を帯びる中、転嫁のピッチを上げていかなければ、採算確保は難しいと判断した。ただ、今回の値上げだけでは転嫁はまだ十分とは言えず、今後のさらなる追加値上げも「不可避の状況」(同社)としている。

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