2016年2月26日

鉄連会長、中国鉄鋼過剰能力削減に条件付きで期待

 日本鉄鋼連盟の柿木厚司会長(JFEスチール社長)は25日の会見で、中国政府の鉄鋼過剰能力削減計画について、「新設禁止と16年から5年間での1億―1億5000万トンの能力削減が表明された。今回は構造調整に伴う雇用問題を最重要事項として、特別な基金を設けて対処するという具体的な内容が提示されたが、実行されるかどうかが課題」と強調。1億トン規模では問題は解消されないとの指摘については、「失業者に対する雇用支援がなされ、新たな働く場所を得るという雇用移転までのルールができるのであれば、問題解消の糸口が見えてくる」との期待を示した。

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