2016年2月2日

トヨタ組立ライン休止 中部・薄板扱い業者、稼働率低下・母材在庫増を不安視

トヨタ自動車はこのほど、2月8日から同13日の間、国内の完成車組み立てラインの稼働をすべて停止すると発表したが、中部地区のコイルセンターなど薄板扱い業者ではこれに伴う、設備の稼働率の低下や母材在庫の増加を不安視する声が出ている。

自動車向けを主体に加工を行っているコイルセンターでは「まだ、自動車部品メーカーからは自社の生産への影響や納入抑制の話は出ていないが、今週末までには何らかの話はあるのではないか。部品も一時的な生産停止となれば、我々の稼働率もこの間は低下する可能性が強い」としている。

一方、母材在庫についても「高炉メーカー自体もこの間、トヨタ関連の部品向けの材料出荷が落ち込めば、メーカーヤードの在庫も積み上がる可能性がある。そうなった場合、メーカーは取引先のコイルセンターなどに母材コイルの早期引き取りを要請してくることが予想される」と指摘する業者もいる。

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