2016年1月19日
鉄スクラップ、アジア向け市況堅調 関西テンダー975円高の1万5960円
アジア向け鉄スクラップ輸出市況が堅調推移している。関西鉄源連合会(会長=黒川友二・扶和メタル社長)は18日に第57回鉄スクラップ共同輸出入札を行い、トン1万5960円(H2グレード・大阪湾岸FAS)で計1万600トンを成約した。昨年12月14日実施の前回平均落札価格から975円高い。米国、ロシアなどでの寒波による鉄スクラップ流通量低迷や輸出オファー価格の上昇などに伴い、年明け以降に韓国や台湾、ベトナムから日本への引き合いが増加。「船積み可能数量など条件面の違いがある」(シッパー筋)ため、今月13日の関東テンダー平均落札価格からは145円安となったが、「関西テンダーでも地場電炉鉄スクラップ買値をやや上回るなど、輸出価格が足元の市況の下支えとなりそうだ」(ヤード筋)との見方が強まっている。
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