2015年11月2日
高炉4社、下期回復シナリオ改め 輸出市況悪化響く 通期見通し下振れ
高炉大手4社の2016年3月期の半期決算、通期見通しが出そろい、それぞれの業績に厳しい市場環境が反映した。新日鉄住金、JFEホールディングスともに通期の見通しを連結経常利益で1000億円以上下方修正した。神戸製鋼所は9月に下方修正した予想を再度修正し、日新製鋼も下方修正した。海外の過剰生産能力、とりわけ中国の輸出攻勢を受けて輸出市況が急激に悪化したのが響いた。国内需要は比較的堅調だが、下期も海外市場の厳しい環境が続くと想定。各社は従来想定した下期回復のシナリオを改め、国内製造基盤強化や、高付加価値化、製品構成の改善、海外戦略の強化などの収益改善策を急ぐ。
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