2015年9月2日
薄板3品在庫、メーカー減産効果 400万トン目前に 7月末 例年上回る減少幅
7月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計、速報値)は前月比3・1%、13万3000トン減の406万8000トンとなり、400万トン目前に迫った。6月末から7月末にかけては3万トン程度減少するのが例年パターンだが、高炉を中心にしたメーカーの減産効果で2カ月連続で大幅に減少し、前年度で最も低かった7月の410万4000トンを1年ぶりに下回った。8月末は鉄鋼メーカーと需要家の稼働日の相違という季節要因で18万トン程度増加するケースが多いだけに、新日鉄住金など高炉メーカーはなお慎重な姿勢で、「需要動向は分野、取引先によってはこう性があり、状況を注視しながら生産対応を取っていく必要がある」(新日鉄住金・薄板企画部)としている。
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