宮脇鋼管(本社=大阪市西成区、宮脇健社長)がこのほど明らかにした2015年3月期決算は売上高が前期比0・4%減の72億円で、減収減益となった。
上期が消費税増税の反動により、下期は計画されていた建築案件の着工が人手不足で延期、見直しされるケースが目立ったことにより、低調な需要動向が続き、当初10%増を目指していた扱い重量が1・6%減となった。また、扱い数量で定尺販売が15%減となったのに対し、加工販売が横ばい、賃加工が10%増と加工の比率が増加し、製造費や労務費が増える一方、販売競争激化により、価格が軟化傾向となったことも減収減益の一因となった。
今期は売上高で4・2%増の75億円を目標に掲げる。4―5月は前期以上に扱い重量が伸び悩んだが、6月に入り、切断加工を中心に需要が増加しており、先々も堅調と見込んでいる。こうした中、付加価値の高いサービスの提供や品質の向上、納期管理など業務効率の改善に一段と注力し、目標達成を目指す。