2015年6月10日

14年度炉別鋼種別粗鋼 電炉・特殊鋼7%増

 2014年度の炉別・鋼種別の粗鋼生産量は、電炉・特殊鋼が前年度比7・4%増の792万トンに増加する一方、転炉・普通鋼が1・3%減の6754万トン、転炉・特殊鋼が3・4%減の1705万トン、電炉・普通鋼が3・9%減の1734万トンと減少した。14年度の全国粗鋼生産量は1・5%減の1億985万トン。消費税増税前の駆け込み需要への供給対応が前半の生産を押し上げたが、その後の反動減影響が長引き、後半は生産調整を迫られた。こうした中、電炉・特殊鋼は、主に前半までの自動車メーカーの受注残対応や建機の排ガス規制前の駆け込み需要、日系自動車メーカーの海外生産拡大を背景とした部品・鋼材の輸出増加などによって生産が増えたものとみられる。

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