2015年3月2日

林田鉄連会長 来年度粗鋼、1・1億トンに期待

 日本鉄鋼連盟の林田英治会長(JFEスチール社長)は27日の定例会見で、全国粗鋼生産が前年同月比5カ月連続減となるなど調整局面にある鉄鋼需給について、「1年前は消費税増税前の駆け込み需要で生産水準が高かったため前年割れは予想通り。世界的に需給が緩いのは事実で、普通鋼鋼材輸入が1月に再び40万トンを超えた。一方、政府の経済対策や足元の為替水準、企業業績の着実な改善を背景に内需はおおむね順調に推移している」と説明。粗鋼生産は本年度、1億1000万トンレベルを維持できるだろうとし、来年度についても「海外に攪乱要因があるが、足元の環境が続けば1億1000万トンも期待できる」と述べた。

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