新構造材料技術研究組合(ISMA、理事長=岸輝雄・東京大学名誉教授)は20日、都内で革新的新構造材料等研究開発の「2014年度成果報告会」を開催し、高炉メーカーなどの組合員を含めて、約300人が出席した。ISMAの成果報告会は2回目。
各開発テーマの中で、「革新鋼板」は、プロジェクト最終である22年度までに、レアメタル添加量を10%未満に抑えた冷間プレス用引張強度1・5GPa以上で20%の延性(伸び)を両立する高強度・高延性鋼板の開発を目指している。
14年度の成果報告では、レアメタル添加量低減を目指した材料開発に関して、炭素含有量を0・2%から0・4%に増量することと、組織制御を組み合わせるアプローチでは良好な強度と延性のバランスを実現し、中間目標(引張強度1・2GPaと延性15%の両立)を部分的に達成した。