2014年12月12日

鉄スクラップ 「東高西低」

 関西地区の鉄スクラップ市況が続落した。東京製鉄が11日から全拠点で鉄スクラップ購入価格の引き下げを実施し、大阪・姫路電炉各社も一斉に買値を引き下げた。地区内ではメーカー入荷が一時に比べて停滞しているものの、地区電炉生産が前月比で減少する見通しの中、「鉄スクラップ炉前在庫についても一定以上の水準を保っており、東鉄に追随しやすい環境にあった」(商社)という。

 関東地区の鉄スクラップ市況は、高値解消の値動きとなった。11日入荷分から東京製鉄が宇都宮工場を含めた全工場で、トン1000円の下げ幅で購入価格を引き下げた。他に7工場が、同日からの500―1000円引き下げに動いている。11日時点で地区電炉メーカーの鉄スクラップ炉前購入価格(H2)はトン2万8000―2万9000円前後となった。

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