2014年10月6日

丸久、異種金属接合で新技術 造船向け開発 アルミ材ベース

 九州地区の非鉄製品問屋である丸久(本社=福岡県志免町、松下健三社長)はこのほど、アルミニウムに鉄やステンレスなどの異材をジョイントする技術(嵌合技術)を造船向けに開発した。ベースはアルミ材で、強度が必要な部分に鉄やステンレスを用いる際に、嵌合方式と特殊な溶接材を使用することで強度を確保した。すでに船舶艤装品に採用され、ボルト・リベット留めなどの接着工法よりも強度とコスト低減に優れる。また、基本的にアルミ部材なので、軽量化のメリットもある。今後、この技術を「マルキュウ・ジョイント(marukyu joint)」の名称で販売し「さらなる採用実績を重ね、船級規格などを取得し、全国に拡販していく」(小南善治・同社船舶グループ長)方針。

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