2014年9月19日

関東小棒電炉、メタルスプレッド3万円超へ

 関東地区小棒電炉メーカーは、鉄スクラップ市況が高止まりする中、採算改善を目指し、当面、トン3万円以上のメタルスプレッド(原料購入価格と製品販売価格の差)確保を目指す。2014年度入り後から小棒市況はジリ安展開が続く一方、鉄スクラップ市況がトン3万4000円前後まで上昇するなど、スプレッドは同3万円を割り込む場面が続いており、関東地区小棒電炉の採算は極端に悪化している。為替が円安に振れてエネルギーコスト、合金鉄など副資材価格が上昇し、赤字転落への危機感が募る中、今後出件が見込まれる建築プロジェクトの対応を含め、需要家への安定供給を継続するためにも、適正な販売価格を実現する。

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