2013年11月8日

新日鉄住金、方向性電磁鋼板価格100ドル上げへ

 新日鉄住金は欧米重電メーカーとの間で行う来年上半期(1―6月)の方向性電磁鋼板(GO)の輸出商談で、今年下半期に比べトン当たり100ドル値上げする方針を決めた。近く要請を開始する。中国・韓国メーカーの国際市場への参入で厳しい競争にさらされているGOマーケットだが、経済発展に伴う環境汚染などにより、新興国で環境規制が一段と強化される方向にあるため、日本ミルが得意とするハイビーなど薄手材の引き合いが増加。高効率なGOを安定的に生産できるメーカーは世界で限られることもあり、値上げ余地は十分にあると判断した。ミルの供給過剰で下落が続いたGO価格が、反転に向かうか分水嶺に入った。

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