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2024.10.30
2013年9月13日
高炉大手は店売りを中心にした市況品分野で、下期の薄板価格の引き上げに向け検討に入った。自動車や建材需要の上方修正による内需の増加、高水準が続く輸出で、急速に需給タイト感が強まっていることが背景だ。10―12月期の高炉原料価格は、鉄鉱石が前期比6%程度値下がりする見込みであるうえ、今春実施したトン当たり1万2000―1万5000円の値上げはまだ完全浸透していないが、市況が上昇していることもあり、値上げの完全浸透に加え、過去に悪化したスプレッド圧縮を解消したい考え。国内需給、熱延・酸洗・冷延・表面処理の各品種ごとの市況傾向、輸入材の動向などをにらみながら、時期・値上げ幅を決定する見込み。
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