2013年5月27日

国内高炉、欧米重電向け方向性電磁鋼板 下期輸出商談厳しく

新日鉄住金、JFEスチールの国内高炉メーカーと欧米の重電メーカーとの間で、今年下期(7―12月)積みの方向性電磁鋼板(GO)の輸出商談が本格化してきた。過去3半期連続で大きく下落しており、価格転換が図れるかが大きなポイント。これまでの価格下落で、世界のGOミル収益は厳しい状況を余儀なくされる中、今春の原料価格値上がりによって、製造コストが大幅に上昇しているため、新日鉄住金、JFEともに数百ドル水準の大幅値上げを要請した。ただ、世界的な供給過剰構造によって、低グレードのCGOを中心に市況が下落基調にあるほか、中国・宝山鋼鉄が昨年完成させたGO第3ラインを7月にも稼働させる見通しであることなども重しとなり、厳しい交渉になることが予想される。

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