ステンレス需要回復、Ni系冷延の在庫適正化

　国内ステンレス市場の需給バランスが急速に引き締まってきた。全国ステンレスコイルセンター工業会（ＪＳＣＡ）がまとめた11月実績では、主要品種であるニッケル系冷延品の販売量が2万7683トンと前年同月比5・0％増加したのに対し、在庫量は5万841トンと同横ばい。在庫率は1・84カ月とほぼ適正水準まで下がった。クロム系、マンガン系も合わせた合計販売量でも5万3923トンと前年並みとなっている。