2012年10月24日

無方向性電磁鋼板、国際価格 底入れへ

 無方向性電磁鋼板(NO)の国際価格に、底入れの兆しが出てきた。中国の電磁鋼板ミル最大手の武漢鋼鉄や鞍山鋼鉄が国内価格の引き上げを表明、宝山鋼鉄や台湾・中国鋼鉄(CSC)も価格は据え置いたものの、市況再構築に向け動き出した。商社筋などによると香港、中国などで湾岸在庫は減少に転じているもよう。

 ただ、今後はエアコンなどの主力需要先の生産が減速する不需要期に入るうえ、ローグレード品は中国・台湾の新興ミルの増強による能力過剰という構造問題を抱えているだけに、市況が本格的な反転に向かうか流動的な面は残るが、今春以来、下落が続いたNO市況もようやく転機を迎えつつある。

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