新日鉄住金は1日、東京本社で発足記念式典を開催した。社章・社名プレートの除幕式に続いて執り行われたトップメッセージでは宗岡正二会長兼CEO、友野宏社長兼COOがあいさつし、併せてグループ企業理念を公表した。
トップメッセージでは、まず宗岡会長兼CEOが「経済の停滞や鉄鋼市場の需給環境の悪化は、かなりの期間続く。こうした足元の大変厳しい経営環境の認識を共有することからスタートしたい」と強調。そのうえで「コスト競争力の強化」「技術先進性の発揮」「鉄鋼事業のグローバル展開」「製鉄以外の分野での事業基盤の強化」の4施策を経営方針の中核に据え、スピード感をもって着実に成し遂げていかなければならないと指摘。「総合力世界ナンバーワンの鉄鋼メーカー」にしていこうと目標を示し、グループ総合力の結集を呼び掛けた。
友野社長兼COOは、「宗岡CEOが示した4施策をスピーディーに実行し、目標に向かって力を合わせて前に進む体制が整った」と強調。「お客さま重視」「現場主義」「変革と実行」「安全、健康、コンプライアンス」の4つを心掛け、「ベスト・フォー・ザ・ニューカンパニー」を判断の規範とし、課題に取り組んでほしいと述べた。