2012年9月5日

新日鉄、橋梁用高降伏点鋼板 JIS化後初採用

 新日本製鉄は4日、橋梁用高降伏点鋼板のSBHS400Wが、JIS規格として制定されて以降、業界で初めて採用されたと発表した。降伏強度400N/平方ミリ(引張強度50キロ鋼相当)かつ耐候性仕様で、三重県多気郡で架設中の新宮川橋(橋梁重量約180トン)に適用。支点付近など重要部位に10%程度使われた。

 SBHSは降伏強度400・500・700N/平方ミリの3種類と、強度ごとに耐候性仕様を加えた計6種類ある。同社はこれまで、SBHSの前身であるBHS(日本鉄鋼連盟製品規定)を含め、東京ゲートブリッジ向けなどに累計約1万8000トンの橋梁用高降伏点鋼板を製造・出荷しており、今後は年間3万トンの販売を目指す。

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