関東地区の一般構造用鋼管市況(溶協品、STK)は上半期、需要が低調に推移していたことや輸入材の流入を背景におおむね弱含み様子見状態で推移した。足元の地区相場は、ベースサイズ(STK400、直径48・6ミリメートル×肉厚2・3ミリメートル)で中心値トン当たり11万―11万3000円と、年初の水準と比較し5000―1万円安い。
秋以降、国内の建築需要は引き続き低調に推移する公算が大きく、震災における復旧・復興関連向けに関しては、まだ本格的に台頭する兆しは見えていない。「下半期の需要環境は上半期よりは改善されると推測しているが、震災関連の復興需要が継続的に出てこない限り、市況が上昇基調に転じることは考えにくい」(商社)と指摘されている。目先の市況は様子見状態で推移すると考えられる。