2012年5月16日
11年度普通鋼受注、3年ぶり減6841万トン 今年度も懸念材料
日本鉄鋼連盟が15日発表した用途別受注統計によると、2011年度の普通鋼鋼材受注は前年比4%減の6841万トンとなり、3年ぶりに減少した。超円高やアジア鉄鋼供給過剰、タイ洪水などによって輸出向けが8・6%減の2468万トンに落ち込み、東日本大震災などの影響が続いた内需向けも1・2%減の4373万トンにとどまった。
12年度は震災復興需要が本格化するほか、自動車生産も堅調だが、船舶や電機が低調で、欧州経済や円高、中国・韓国の鉄鋼生産・輸出増など懸念材料が多いため、11年度レベルを上回るとの見方は少ない。
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