2012年4月12日

東京地区のNi系ステン冷薄、需給緩く模様眺め

 ニッケル系ステンレス冷延薄板はSUS304ベースサイズがトン29万円どころで横ばい。原料ニッケルの価格が最近、弱含み推移していることで、流通では様子見姿勢を強めている。メーカーはエネルギーコストの上昇を背景にベース価格を引き上げる構えを見せており、契約価格が市況と大きくかい離する可能性も出てきた。流通では需給にタイト感がないことから早急な値上げは難しいと見ており、収益圧迫要因になりかねない状況だ。

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