2012年2月9日

住友金属、世界初グレード80のハイエンド厚板実用化

 住友金属工業は、オイルメジャーがメキシコ湾で建設中の大型海洋構造物向けに、世界で初めて開発したグレード80(TS65キロクラス鋼)のハイエンド厚板を2700トン納入した。

 採用された個所は、石油を採掘する浮体式の海上プラットフォーム、TLP(テンション・レグ・プラットフォーム)の上部構造と下部構造をつなぐジョイント部分で、板厚は最大3インチ(75ミリ)。従来、ジョイント部にはグレード60(50キロ鋼)が使われてきたが、グレード80を使用することで25%の薄肉化を達成、大型化する海洋構造物に対応した。同海洋構造物向けにはトータル3万トン超の厚板を納入しており、今後もハイエンド厚板の拡販に注力する。

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