全国鉄鋼販売業連合会、全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合の鉄鋼流通3団体は15日、経済産業省のヒアリングを受け、現状や来年1―3月期の需要見通しなどを報告した。
足元は荷動きが好転したが、マーケットに先安観が根強く残っている。また、不振の建設需要に復調の兆しが見えてきたが、大都市と地方では温度差があり、地域間格差が拡大していると指摘した。
製造業では円高の長期化により、輸出関連企業の採算が悪化しており、海外移転による産業空洞化が進むとみて、先行き不安感が高まっているとの懸念を示した。