2011年9月2日

7月普通鋼輸出、円高影響 前月10%下回る

 日本鉄鋼連盟は1日、7月の鉄鋼貿易実績を発表したが、普通鋼鋼材輸出量は前年同月比5・4%減の213万5000トンと、5カ月連続で減少した。中国の増産・輸出増加によるアジア市況の低迷、円高などが影響し、韓国や中国向けの減少が続いた。前月比でも9・6%減と2カ月ぶりに減少。

 東アジアでは中国を中心としたミルの値上げによって、市況には薄日が差しつつあるが、円相場は1ドル=70円台に突入、鉄鉱石や石炭の資源価格が高止まりする中、鉄鋼メーカーの輸出環境はなお逆風下にあり、しばらく苦戦が続きそうだ。

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