2011年8月18日

国内鉄鋼大手、通期経常益は小幅増

 鉄鋼メーカーの2012年3月期連結業績予想がほぼ出そろい、大手では新日本製鉄や住友金属工業、日立金属、合同製鉄、大和工業、東京製鉄などが前期比で経常増益を見込むが、約3倍増を予想する住友金属を除き、多くのメーカーが小幅増益にとどまる見通しだ。

 国内鉄鋼需要の減少、円高による輸出競争力の低下、鉄鉱石や原料炭の価格高騰――など、構造的な問題が収益を圧迫しているためで、JFEホールディングス、大同特殊鋼、愛知製鋼は減益を予想する。

 東日本大震災直後に減少した反動で、国内自動車生産が急回復しており、高炉、特殊鋼メーカーは上方修正が想定されるものの、欧米の財政不安リスクもあって一段の収益回復にはコスト競争力の底上げや、海外事業収益の拡大など抜本的な対策が必要となりそうだ。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社