三井物産は10日、メキシコに7500万米ドル(約60億円)を投じて年間加工能力80万トンの大規模な鋼板サービスセンターを新設すると発表した。
米国三井物産傘下の米スチール・テクノロジーズ(本社=ケンタッキー州ルイビル)がモンテレー地区に約18ヘクタールの土地を取得して加工センターを建設。最新鋭の加工設備を設置し、2012年末に稼働させる。成長が見込めるメキシコの自動車、家電、建設向け薄鋼板需要を捕捉するのが狙いで、同国内の加工能力を3倍の120万トンに引き上げる。
スチールテックにとってはメキシコ7カ所目、北米26カ所目の鋼材加工・販売拠点となり、三井物産が展開するスチール・サービスセンターのグローバルネットワークは64拠点、1000万トン規模に拡大する。