JFEスチールは29日、1平方ミリ当たり550ニュートン(N)級円形鋼管「P―385」の内側に同100ニュートンの超高強度コンクリートを充填したCFT柱の実証実験を行い、同鋼管を使った超高強度CFT柱の実用化にめどをつけたと発表した。
高層建築でCFT柱の採用が増加する中、角形鋼管を使う整形建物から円形鋼管を使う複雑形状な建物まで、超高強度鋼管の適用範囲拡大に向けたバリエーションアップの一環となるもので、標準的な490ニュートン級の鋼管に60ニュートンコンクリートを充填したCFT柱に比べ、薄ゲージ化により鋼材重量を最大約3割低減することができるほか、鋼材重量を増やさずに外径を約1割縮小することも可能になる。
利用空間の拡大による設計自由度が増すことにもつながるため、ゼネコンや設計事務所に向け積極的なPR活動を開始した。サポート体制強化を推進する。