2011年7月1日

アジアで保護貿易機運

 アジアで保護貿易の動きが強まってきた。インドネシアが6月に、日本を含む5カ国を対象とした冷延鋼板のアンチダンピング調査開始を決定。マレーシアは熱延鋼板の緊急輸入制限措置(セーフガード)発動を検討している。

 経済成長とともに鋼材輸入が増える中、増産が続く中国や韓国からの輸入が増え、需給が不安定化しているためとみられる。両国に対し、経済産業省と日本鉄鋼連盟は、両国の需要産業への影響を訴え、貿易の円滑化を求めている。

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