ステンレスリローラー大手の日本金属は26日、2011年度を初年度とする3カ年の中期経営計画を発表し、設備投資に約32億円をつぎ込む方針だ。
事業戦略ではステンレス箔、ばね用材、マグネシウム合金箔といったみがき帯鋼、高精度異形鋼、小径厚肉管などの加工品、極薄珪素鋼板の拡販を通じ売上高比率20%を目指す。
海外展開ではエリア別販売戦略を強化し、海外売上高比率を足元の20%から30%まで高めるとともに、タイのコイルセンター(CC)でフォーミング加工製品の生産を開始し、グローバル人材の育成も強化する。利益率重視の高収益体制を構築し、世界での存在感を確立したい考え。