韓国政府調達庁はこのほど、国家備蓄している鉄スクラップ6万トン(アメリカ産4万トン、日本産2万トン)の払い下げ入札を実施した。大韓製鋼、韓国製鋼など5社が参加した。日本産2万トンのみ韓国製鋼が111億1000万ウォンで落札した。アメリカ産の4万トンは入札条件を変更して近く再入札を行う。
韓国政府は、物価対策の一環として鉄鋼製品、石油製品などの基礎資材の値上げ抑制をメーカーに要請しており、これと並行してコスト対策から国家備蓄品の払い下げを表明していた。鉄スクラップは、備蓄している6万トンを大韓製鋼、韓国製鋼、韓国鐵鋼、韓国特殊形鋼、YKスチールの5社を対象に入札を実施。この結果、日本産のH1=4000トン、H2=1万6000トン、合計2万トンを韓国製鋼が落札した。平均トン当たり52万ウォン強。日本市場が軟化しているため新規の輸入価格と同程度になった。
アメリカ産4万トン(HMS・NO1主体)は、条件が合わず不調。このため内容を変更して近く再入札する。