韓国政府調達庁は24日、国家備蓄している鉄スクラップ6万㌧を払い下げ入札する。知識産業部が2月に出していた鉄鋼製品の値上げ抑制策の一環として計画されていた。今回は大韓製鋼、韓国製鋼、韓国鐵鋼、韓国特殊形鋼、YKスチールの5社が対象になる。
韓国政府は、基礎資材である鉄鋼製品の価格上昇に対し、鉄鋼メーカーに値上げ抑制を要請。同時にコスト対策から国家備蓄している鉄スクラップの放出を決めていた。
製品値上げは、異形棒で1月、2月ともトン当たり各5万ウォンの値上げが実施されているが、3月積みは3万5000ウォン値上げに縮小されている。
韓国の鉄スクラップ市況は、日本の東日本大震災後上昇予想から逆に軟調傾向になっている。当面販売先が無くなった日本のヤード業者から比較的安いオファー価格が韓国電炉メーカーに提示されている。