「アラスカガスパイプラインプロジェクト」で計画の見直しが検討されており、API(米国石油協会)の強度グレードX80で高変形性能を持つ厚肉ラインパイプが、大量に採用される可能性が高くなってきた。
関係筋によると、当初、同プロジェクトでは200万トン規模の大径溶接鋼管、中でもX100以上の超高強度ラインパイプがメーンで使われる見通しであったが、本格的な敷設実績のない超高強度ラインパイプの採用に懸念する声が多く、強度グレードダウンを含めて、計画の見直しが進められているようだ。
日本ミル3社(新日本製鉄、JFEスチール、住友金属工業)では、超高強度ラインパイプ、高変形性能を有する厚肉ラインパイプともに生産対応が可能であり、「アラスカガスパイプラインプロジェクト」が本格始動した場合、受注する可能性が高いとみられる。