2010年12月28日

粗鋼需要見通し 3・2%減 1―3月

 経済産業省は27日、2010年度第4四半期(11年1―3月)の粗鋼需要見通しを発表し、2688万トンと前期の粗鋼生産実績見込みに比べ3・2%減と、2期ぶりの減少となった。前期に増えた半製品生産の反動減と、在庫調整を織り込んだ。

 同省は鋼材の在庫量が多く、需要動向からみて09年度末の在庫水準が適正と判断。「海外市場の下振れ懸念や、アジアミルの能力増強、為替などリスク要因が存在しており、在庫適正化に向け、さらに踏み込んだ調整が必要」(小糸正樹鉄鋼課長)との認識を示した。

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