2010年12月10日

韓国・需給見通し、粗鋼11年も最高

 韓国鉄鋼協会(KOSA)の見通しによると、2011年の鋼材見掛け消費量は前年比3・8%増の5391万5000トンと、2年連続で増加する。建設は不振が続くものの、製造業の伸びを背景に需要が増加する。ただ、08年比では8%減にとどまる。

 一方で鋼材生産は5・8%増の6912万トンと2年連続で過去最高を更新する。鋼材輸出も伸びるものの、輸入代替の進展で半製品、熱延コイルを含めた輸入が減少し、380万トン弱の輸出超過と、10年ぶりの出超に転じる。熱延コイルがわずかながら輸出超過に転じるなど、能力拡張による需給構造の転換が進む見通しだ。

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