2010年11月1日

粗鋼生産計画10-12月 3%増2820万トン

 経済産業省が先月29日に発表した、2010年度第3四半期(10―12月)の粗鋼生産計画は、2820万2000トンと前期(実績見込み)比3・1%増え、リーマン・ショック後の最高となった。同省の需要見通しより4・5%多い。

 高炉トラブルによる在庫補充や電炉の夏季減産の反動増が加味されるが、同省では「景気のマクロ観測と整合せず、鋼材の在庫水準も高い。中国やアセアンの成長が下期に鈍化する見通しもあり、慎重に対応してほしい」(小糸正樹鉄鋼課長)と指摘。市場動向に合わせた生産姿勢を求めた。

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